よく初心者に聞かれる「筋トレの記録は付けた方がよい?」に対する俺の回答である。
結論としては「細かく付ける必要はない!だが、筋トレをやった日は記録しておいた方が良い」と考えている。
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筋トレの記録を残しておく事の意義
俺は仕事柄様々なスポーツジムに行く事があるが、基本的にほとんどのジムで「筋トレの記録」を付ける事を推奨している。
例えば、ゴールドジムだと専用のファイルが配布されて、「筋トレした日」「筋トレした内容」「回数」などを細かに記入する。
では、そもそも、筋トレの記録を付ける事のメリットはなんだろうか?
自分が成長している事が可視化される
これが一番大きな理由だろう。
例えば、本日腹筋を鍛える為に、クランチをやったとする。20回を3レップだ。
で、来週の同じ曜日に25回を3レップできたとする。
つまり、今週よりも1レップ当たり5回も増えた事になる。筋力や「太った・痩せた」という感覚は、なかなか感じる事が出来ないが、回数が増えたら効果が見えた「気分」になれる。
休んだタイミングをチェックできる
腹筋は毎日鍛えた方が良い。と前回の記事で紹介した。
だが、通常の筋トレだと、休息も重要だ。休息中に超回復は行われるのだから、休息を全く取らないと逆に筋肉が弱ってしまう。
だから、筋トレを行った日を記録しておく事で、休息を取るべき日程を調整しやすくなる。
筋トレの記録を残す事によるデメリット
上記だけ書くと、記録を残す事はメリットしかない様に感じられるだろう。だが、実際にはデメリットもある。
いずれもスポーツジムでは教えてくれない内容だ。
回数にこだわった筋トレになりがち
記録でモチベーションが上がるのは、回数が増えるからだ。
逆に言うと、回数が増えなかったらモチベーションを維持できなくなってしまう。
となると、人は「自然と」ラクなフォームをしてでも回数を稼ぐようになる。
これは、最悪だ。ラクなフォームでいくら回数が増えても、効果は出なくなる。
筋トレ(特に腹筋を鍛えるとき)で重要なのは回数ではない。質の高いフォームで行う事だ。これを勘違いすると、何ヶ月筋トレをやっても効果は出ない。
回数だけ追い求めても、ただの自己満足で終わってしまう。
回数が増えないと、飽きる
回数を追い求める筋トレをやったとき、仮に回数が増えないとどうなるか?
飽きる。そして辞めてしまう。
実際は身体の中で筋肉が成長しているのに、回数にこだわってしまった結果だ。
特定のマシンでやらないと、不安になる
これが、ジムで記録をさせる大きな理由の一つである。
ジムで筋トレの記録をする時には「XXというマシンでXXKgのウエイトでXX回」って記録の仕方を指導されるはずだ。
例えば大胸筋だったら「チェストプレスで、30Kgのウエイトで15回」とかだ。背中なら「ラットプルダウン」とかだ。
これは、ジムの抱え込み戦略の一つでもある。
特定のマシンでやらないと、筋トレの効果が解らなくなるからだ。そうすると、そのジムの特定のマシンで続けないと不安になる。
細かく記録を付けるのは辞めた方が良い
上記の理由で、俺は細かく記録を付ける事をオススメしない。
初心者は特にだ。
何度も言っているが、筋トレ(腹筋を含む)は1ヶ月程度だと目に見えた効果は得られない。
だから、回数を細かく記録していても、ラクなフォームで回数をこなす=効果が出ないフォームでやってしまう結果になりがちだ。
だから、「筋トレを行った日」を記録する程度でよい。これだと、自分が休みを取った日は解るので、次回の休息予定日を立てやすい。回数にこだわった筋トレにもなりにくい。